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Grand Reserva - グラン・レゼルバ (11/4 '10)

 つい10年程前までは、単一農園のコーヒー豆を手に入れることは難しい時代でした。今では、例えば「グァテマラ・サンタカタリーナ農園」の豆というように、ひとつの農園で栽培されたコーヒー豆のみを手に入れることができます。

 グァテマラを例に挙げると、グァテマラの産地規格(コモディティコーヒー)で一番グレードの高い等級は、「グァテマラSHB」で1400m以上の標高で栽培されたものとなります。

 グァテマラのコーヒー産地は、主に8つの地域に分けられ、それぞれに特徴のある香味を有しています。アンティグア地域は標高が高く、華やかで明るい酸とコクのあるコーヒーができます。SHB規格でも、このエリアだけの豆を集めたものであれば、価格にプレミアムが付きます。これは他の地域の豆のみを集めたものにも言えます。

 さらに、アンティグア地域の中にもいくつもの農園があり、それぞれ場所も違えば、標高や土壌、気象条件も異なりますし、農園主の考え方が違えば、精製方法や品種、栽培の仕方も異なるでしょう。ということは、各農園毎に特徴のあるコーヒーができるということになります。この、“単一農園”のコーヒーを今は手軽に楽しめるようになりました。例えば、当店で毎年使用しているサンタカタリーナ農園は、アンティグアらしい華やかな酸とコクに加え、クリーンさ、深炒りにしても香味がぶれない頑丈さを持ち合わせたコーヒーが特徴です。

 しかしさらに追及していくと、同じ農園内でも、標高に差はありますし、日照条件や風の通り具合、土壌や植生なども、場所や区画によって大なり小なりの違いがあります。ということは、同じ農園内でも、場所によって異なる香味を持つコーヒーが存在しうる、ということになります。

 今年2月に訪問したパナマのコトワ・トラディッショナル農園でも、農園内をある程度の区画に分け、それぞれの土壌や日照条件などの微気候(テロワールやマイクロクライメートなどと言われます)を考慮した栽培がなされています。例えば、標高の低いエリアではカツアイ種、高いエリアではティピカ種を植えたりと、それぞれの場所に適した品種が植えられています。これから入荷する「コトワ・リザーブ」は1450−1500m の標高のカツーラ種、11時頃に陽が当たるエリアの豆を選別したものです。

 さて、長くなりましたが表題の「グラン・レゼルバ」についてです。このように土壌や微気候について十分考慮され、特別に栽培、選別、精製されたもの、特殊な品種、特別仕様のもの(真空パッケージ等)、かつ特徴的な香味やより優れた香味を持つコーヒーを「グラン・レゼルバ」という位置づけにして皆様にご紹介していきます。簡単に言えば、“ちょっと特別なコーヒー” です。

 手間やコストがかかり、また自ずと生産量は少ないため、当店での販売価格も若干高めになりますが、それぞれが新しいコーヒーの世界を提供してくれることと思います。私もこういった豆を、勉強の意味でも積極的にご紹介していきたいと思っております。