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お客様とともに (2/13 '11)

 「ガチャミお願いします」「No.5をお代わりで」「エルカルメンありますか?」

 何かの暗号かと、頭の上に?の記号が浮かんでしまいそうですが、これらはコーヒーを注文される際の言葉です。それぞれ、「ケニア ガチャミ農協」「グァテマラ サンタカタリーナ農園 No.5 区画」「エルサルバドル エルカルメン農園」を表しています。 5年前は、コーヒーをこんな風に農園名などで注文される方はほとんどいませんでした。お客様が、当店の色々なコーヒーを経験し、好みのコーヒー の方向性が定まって、そのコーヒーの名前を自然に覚えて、冒頭のような注文をされるのだと思います。

 もちろん、初めのうちは「酸味の少ないコーヒーを」とか、「苦味の利いた深炒りのコーヒー」とか、「ミルクも砂糖も入れずにスッキリとした感じのコーヒーはありますか」などというように注文されていました。一口にコーヒーと言っても、それぞれの豆には個性がありますし、同じ豆でもローストの度合いによっても大きく香味は変わります。数あるコーヒーの中から、好みのものを見つけるのをお手伝いするのが当店の仕事ですので、どうぞ遠慮なくお申し付けください。

 最近思うことは、様々なコーヒーの体験を重ね、蓄積された経験からの知識を深めながら、新たなコーヒーの世界を広げているお客様が増えているなぁ、と感じます。

 初めは酸味が苦手で、深炒りのコーヒーが好みだった方(私も昔はそうでした)、徐々に浅めのコーヒーを試されて、コーヒーの酸味の美味しさに気づき、今では酸味のあるコーヒーを好むようになった方もいます。逆に、苦いコーヒーがダメだった方が深炒りのコーヒーが飲めるようになって、途中まではブラックで、生クリームと砂糖を順番に加えて、味の変化を楽しむ方もいます。(深炒りのコーヒーはクリームと砂糖を入れても美味しいですよ)また、酸の強弱だけでなくその質、口当たりやコク、香りの広がり方、後味の残り方など、より深く味わっている方もいます。

 お客様にコーヒーを提供し、その感想を聞かせていただいたり、コーヒーの話をするうちに、私のコーヒーの世界も広がっていくように感じます。

 先日まで出していた「もち花、雪見ぶれんど」は、“餅花”という言葉をお客様から教わり、枝に桃色の小さな餅が飾られている写真を見せていただき、それからイメージしたブレンドです。また、いつもは深炒りにしている豆を、浅めでローストしたらどうなるのか、という提案から新たな美味しさが引き出せた、なんていうこともあります。

 昨日でオープンして5周年を迎えることができました。あまりにもあっという間で、時の流れの早さには到底追いついていませんが、お客様とともに、少しずつ私も成長させていただいています。